棘間靱帯炎

サッカーとオタク。

【アニメ】2016冬①

ぼうっとしていたら始まっていた。

 

『ラクエンプロジェクト』1話

微妙であった。

「お約束」というか「手癖」でシナリオを書いた感じ。

 

主人公が過去の戦いで敵UMAと戦う力を失っているところからスタート。

無力になった彼はいま、「家族を守る」ことを誓って生活している。

……のだが、やはり力に未練があるのか、自分の過去の映像を見返して徹夜している。

彼は有名人だったのか、中卒で学校には行っていないようである。

 

そこにテンプレ的な「おにいちゃーん、朝ごはんできたよー」とやってくる妹。

割といい人な父は健在、母は他界している。

この妹は割と面白いキャラをしていて、力を失った兄のことを「村人A」、敵と戦おうとする決意のことを「ベタな主人公」呼ばわりする。

 

1話は再び力を取り戻した主人公が、そんな家族と別れて皆を守るために戦士の施設的なところに入所するまでの物語である。

その他有象無象のキャラが大量に出てくるが、1話時点ではスルーしていいだろう。

 

違和感を覚えるのは、力を失い、せめて家族だけは自分が守ろうと決意しているはずの冒頭の主人公が、家事はまるでせず、今日が父の誕生日であることを忘れ、あげく妹と二人で父のプレゼントを買いに行くことにグダグダと文句を言っているところ。

それに対して、「村人A」とか「ベタな主人公」とか言ってる妹ちゃんのほうに、マンガやゲームにハマっている様子はない。

 

この二人の日常生活、逆にしたほうが効果的だったんじゃないか?

主人公は早起きして家事をし、父の誕生日プレゼントを妹と買いに行く約束をしていて、夜更かししてゲームした妹を起こしに行くシーンからスタートする方が、双方のキャラやセリフが一層際立ったはずだ。

 

アバンで主人公の過去の戦闘シーン

→アバン明けでその戦闘映像を見ている主人公

 →そこに妹が「お兄ちゃん!」と起こしに来る

という(一見美しい)流れを先に思いついてしまったのだろうか。

 

このほかにも、どうも「手癖」で書かれたようなセリフや流れが目立つ1話だった。

「手癖」を逆手に取ったようなどんでん返しを期待したいところである。

 

あとは好みなのだけど、

  • キャラデザの「外し」方がごちゃっとしていて微妙(カードゲームのキャラのデザインが先にあるようだ)。
  • 芝居は相変わらず素晴らしいが、アクションは微妙(動画工房さんである)。
  • 単純にキャラが多すぎる

あたりが不安要素だろうか。

 

ナースウィッチ小麦ちゃんR』

何を語ってもやぶ蛇になりそうなつくりだった。

ドギツイ髪色、ぽよよんろっく顔、ツッコミが追いつかない展開、若干垢抜けない声優。

……15年前にタイムスリップしたかのような……。

 

まあ15年前も僕はこの系統のアニメを見続けられなかったので、スルー。